以前、「ネットの記事は今後『誤った情報』が爆発的に増えるかもしれない」というまとめが話題になりました。
ネットの記事は今後「誤った情報」が爆発的に増えるかもしれない、というお話が話題に
公開した時点では正しかった情報も、時間が経てば古くなります。特に Web 技術の情報は、バージョンが変わると使えなくなることも珍しくありません。
では、記事を読む人は「これは今も通用する情報なのか」を、どうやって判断すればよいのでしょうか。手がかりのひとつが、更新日です。
最終更新日が見えていれば、読者は情報の新しさを自分で判断できます。会社のサイトであれば、これは「きちんと手入れされているサイトだ」という安心にもつながります。逆に、いつのものかわからない情報は、内容が正しくても少し不安に感じられるものです。
W1. 投稿に更新日を表示する(実際に更新したときだけ)
WordPress では、次のように書くことで投稿の最終更新日を表示できます。
<?php if ( get_the_modified_date('Y/n/j') != get_the_time('Y/n/j') ) : ?>
<?php the_modified_date('Y/n/j'); ?>更新
<?php endif; ?>
難しく見えるかもしれませんが、やっていることは一つだけです。
- get_the_modified_date() … その投稿の最終更新日を取り出す
- get_the_time() … その投稿の公開日を取り出す
- 二つが違うときだけ、更新日を表示する
たとえば公開日が 2016/5/30 で、その後 2024/3/1 に内容を加筆したとします。このとき画面に出るのは「2024/3/1 更新」だけです。一度も直していない投稿には、更新日は表示されません。実際に手を入れた投稿にだけ「更新」の日付が出る、という仕組みです。
一つひとつのコードを覚える必要はありません。テーマのテンプレートに、この形で一度だけ入っていれば十分です。
2. 見えている日付と「機械が読む日付」をそろえる
最近のサイトの多くは、検索エンジン向けに構造化データ(記事の情報を、機械が読める形で書いたもの)を持っています。Yoast SEO や Rank Math といったプラグインを使っていれば、たいてい自動で出力されています。
この構造化データの中には、dateModified(更新日)という項目があります。ここで大切なのは、画面に見えている更新日と、この dateModified の日付をそろえておくことです。
人間が見る日付と、機械が読む日付。この二つがずれていると、読者にも検索エンジンにも「どちらが本当の更新日なのか」が伝わりません。
ずれを防ぐ方法はシンプルです。どちらも同じ情報源――WordPress が記録している更新日――を使うことです。今回のように get_the_modified_date() で表示していれば、プラグインが出力する dateModified も同じ更新日を参照するため、自然と一致します。表示だけを手で書き換えるようなことをしなければ、まずずれません。
3. 日付は目的ではなく、手入れの結果
ここで一つ、正直にお伝えしておきたいことがあります。
更新日を表示するようにすると、「新しい日付が出ていた方が良さそうだ」と考えて、中身を変えていないのに日付だけを新しくしたくなることがあります。いわば、鮮度を演出したくなる、ということです。
しかし、これはおすすめしません。
Google は「日付が新しいこと」そのものを評価するわけではありません。内容を変えずに日付だけを更新しても、検索順位が上がるということはありませんし、むしろ「更新済みのはずなのに中身は古いまま」という状態は、読者の信頼を静かに損ないます。
鮮度は、結果です。 実際に内容を見直し、古くなった部分を直した――その事実があってはじめて、更新日に意味が生まれます。日付に触ること自体が目的になってしまうと、順序が逆です。更新日の表示は、あくまで「ちゃんと手入れをしている」という事実を、正直に見せるための仕組みだと考えています。
自分のサイトが今どうなっているか――更新日が表示されているか、構造化データの日付とそろっているか――は、普段の画面を眺めているだけでは気づきにくい部分です。わからなくても、特別なことではありません。
外から診て、直した方がよいところだけをそっとお伝えする。それが私の仕事です。こうした細かな手入れの相談相手が一人いれば、と感じることがあれば、その役割としてお手伝いできればと思います。


