パララックス効果を使うメリット・デメリット+SEO

最近よくパララックス【Parallax】効果を使ったサイトを見るようになりました。

パララックスとは日本語で視差(しさ)という意味で、2つの位置から見たときの方向や結像の位置の変化・・・といってもよくわかりませんよね(笑) 僕もよくわかりません。
簡単に言うと、スクロールした時に背景やコンテンツにそれぞれ微妙に変化を加えて遠近感を感じるサイトのことを『パララックスサイト』と言います。

海外では短いキャッチコピーに、コンテンツをより優先的に見せるサイトが増えてきていますが、日本のサイトでもパララックスサイトは増えてきているとはいえ、まだまだ少ないのが現状です。

楽天やYahoo!が日本では人気があるところからわかるように、最小限の情報を伝えるサイトよりも、ごちゃごちゃした商店街のようなサイトが日本では好まれるようです。
そういう意味ではパララックスサイトは「日本人にはあんまりウケないのでは?」とも思われますが、それもケースバイケースではないかと僕は思います。

そこで自分なりにパララックス効果を使ったサイトのメリット、デメリットを考えてみました。

1. パララックス効果のメリット

魅力的なサイトになる

スクロールするごとにどんどん画面が変わっていくように見えるパララックスは、奥行きも出て魅力的になります。魅力あるサイトは引き込まれますし、最後まで見てもらいやすくなるでしょう。

Digital Garage

Digital Garage
http://www.garage.co.jp/ja/ (パララックスではなくなってました)
スクロールしていて途中で横から文字が現れてきますが、動きがある分、そこに目がいきやすくなります。

2012 AUTUMN SHOES COLLECTION

2012 AUTUMN SHOES COLLECTION
https://www.parco-city.com/special/12autumn_shoes_collection/ (パララックスではなくなってました)
商品と商品との間にシーンイメージがあると、選ぶ方もイメージしやすいですよね。
あとチョウチョの動きが好き(笑)

海外を意識したデザイン

最近では日本語だけでなく、海外を意識した他言語サイトも増えてきました。
しかし、ただ英語や他の国の言語を追加しただけでは、本当の意味で海外を意識したサイトとは言えません。
日本人にとっては見やすいサイトでも外国の人にとっては見やすいとは限りません。
ただ流行に乗ればいいというわけではありませんが、パララックス効果は魅せ方の一つとして外国語圏のユーザーには好まれるデザインだと思います。

2. パララックス効果のデメリット

サイトの読み込む速度が遅くなりやすい

縦に長いパララックスサイトの場合、一つのページで多くの情報を表示するので読み込む時間がかかり、その分、表示に時間がかかったりします。読み込みに時間がかかればかかるほど、見てもらう前にユーザが離脱してしまう可能性が高くなります。

見にくくなることもある

パララックスは動きがあるリッチなサイトに見えますが、無駄に動きが多過ぎたりすると鬱陶しいかったり、伝えたいことが逆に伝わりづらくなったりと逆効果になってしまう場合もあります。

制作コストがかかる

制作会社によるかもしれませんが、普通のサイトより制作コストがかかります。これはパララックス効果を構築できる人が多くないからです。

またこれは開発者側の問題ですが、PCとスマホサイトでは表示される領域も違うので予測しない動き、例えばスマホやタブレットは基本的に指で画面をスクロールするので、間違って押してしまったりします。そういうのを考慮してデザイン、構築を行うので普通のサイトと比べると制作難易度が高いサイトとも言えます。

3. SEO的にはどうなのか

これはいろいろ言われがあるので一概には何とも言えないのが正直なところです。
1ページで完結してしまうことが多いパララックスサイトはページ間のリンクがなく、ページ数(インデックス数)も少なくなります。
インデックス数が多いほどアクセス数は稼げますが、だからといってそれがコンバージョンに繋がるかというと話は別。
要はどれだけSEOを意識したライティング、コンテンツができているかだと思います。

LPO対策の一つとしてパララックス効果は結構有効だと考えています。
リスティング広告のページがちょっと遊び心のある魅力的なサイトだったら見てしまいますしね。

ただパララックスも使いどころによって良くも見えるし、悪くも見えます。
また普通のサイトと違って予算もかかるので、そこはよく相談された方がいいと思います。