WordPressで企業ホームページを作るときに注意したいこと

企業サイト

費用をかけてホームページを作ったのに、問い合わせが思うように増えない。作ってからは、ほとんど開いていない。そういう話を、私はよく耳にします。もしかすると、心当たりがあるのではないでしょうか。

今は、ホームページを持つこと自体は誰でも簡単にできるようになりました。ただ、持っているだけでは価値は生まれません。それどころか、情報が古いまま放置されていると、かえって信用を損なうことにもなりかねません。

逆に言えば、きちんと管理して新しい情報を届けられているだけで、ホームページは価値を持ち、信用へとつながっていきます。

あらかじめお伝えしておくと、この記事は「WordPressを入れれば集客できる」といった魔法を約束するものではありません。むしろ、作り始める前に知っておくと後悔しないことを、正直にお話しします。

WordPress(ワードプレス)は、CMSと呼ばれる仕組みの一つです。CMSとは「コンテンツ管理システム」の略で、ページの中身(文章や写真)を、専門知識がなくても管理・更新しやすくするためのソフトウェアだと考えてください。

WordPressを使うと、たとえば次のようなことができます。

  • 専門知識がなくても、自分でページの中身を追加・修正できる
  • 自分で更新できるので、情報を常に新しく、正確に保てる
  • 情報が新しく、役に立つサイトは、結果として検索でも見つけてもらいやすくなる

大事なのは順番です。まず、訪れた人に必要な情報がきちんと届き、サイトが自分の意図したとおりに働いてくれること検索で上位に表示されるかどうかは、その結果としてついてくるものです。

ここは誤解されやすいので、はっきり書いておきます。WordPressを入れただけで検索の上位に表示されるわけではありません。中身が薄いままでは、探している人にも検索エンジンにも見つけてもらえず、宝の持ち腐れになってしまいます。

WordPressでホームページを作るうえで注意したいこと

「WordPressでホームページを作りたい」「問い合わせがほしい」。そう考えている方に、作り始める前に知っておいてほしいことが4つあります。

1. 更新を続けられそうか

WordPressは、専門知識がなくても中身を管理できる仕組みです。お客様の声を追加したり、実績や事例の写真を載せたりといった更新を、自分の手で行えます。

ただ、こうした更新作業が苦手だったり、本業が忙しくて時間を取れなかったりする場合は、無理にWordPressにこだわる必要はありません。信頼できる相手に任せてしまうのも、一つの判断です。

ホームページの運営は、思っている以上に手間と時間のかかる作業です。しかもチラシと違って、すぐに集客につながる即効性があるわけではありませんので、多少は長い目で見る必要があります。だからこそ、ホームページは作って終わりではなく、作ったあとにどう育てていくかが重要になります。

2. 最初から完成形にこだわらない

WordPressは自分でコンテンツを管理できる仕組みですが、すべてを手作業でやる必要はありません。ある程度は自動で処理させることもできます。

たとえば、次のようなことです。

  • イベントのお知らせを載せ、あわせて問い合わせフォームを設置する
  • 投稿された口コミをホームページに表示する
  • 画像をアップロードすると、指定したサイズに自動で切り抜く

こうした仕組みがあると、その分だけ管理が楽になります。制作を頼めばこれらの機能を実装することは難しくありませんが、あれもこれもと機能を求めるほど、費用はどんどん高くなっていきます。

すでにWordPressを使ったことのある方なら、必要な機能はある程度見えていると思います。一方で、まだホームページを持ったことがない、WordPressに触れたことがないという方は、まずは最小限の機能から始めることをおすすめします。ほとんど費用をかけずに始められますので、そこでまずWordPressに慣れることからはじめてみてください。

3. すぐに検索で上位表示はされない

先ほども書いたとおり、ホームページはチラシのような即効性があるわけではありません。公開してすぐに検索結果へ表示されるわけでもありません。検索で見つけてもらえる状態にするには、地道に情報を更新し続けていく必要があります。

ただし、キーワードによっては、すぐに表示される場合もあります。たとえば大阪・梅田に「○△○△食堂」という居酒屋のホームページを作ったとします。Googleで「○△○△食堂」と検索すれば、同じ名前の店がない限り、すぐに上位に表示されます。

しかし、この場合には落とし穴があります。お客さんは、そもそも「○△○△食堂」という店があることを知らなければ、その名前で検索しません。つまり「○△○△食堂」というキーワードでいくら上位に表示されても、ほとんど意味がないのです。

多くのお客さんは「居酒屋 梅田」や「居酒屋 大阪駅」のように検索して、その中から【良さそうな店】を選んでいきます。良さそうかどうかは、ホームページに載っているメニューや写真、店内の雰囲気などを総合して判断されます。

ただ、梅田に居酒屋はたくさんあります。そのキーワードで上位を狙えば、当然ライバルも大勢います。同じ土俵で後から戦っても、勝ち目はほとんどありません。狙うキーワードを変えるなど、土俵をずらして、他とは違う切り口で戦うことが重要になってきます。

4. 大規模なシステムや顧客情報を扱うなら、WordPress以外も検討する

WordPressは、もともとブログ用に作られたオープンソースのソフトウェアです。オープンソースは、世界中の誰でも使える代わりに、その仕組みも誰でも知ることができます。仕組みが知られているということは、弱点を突いて攻撃される可能性もあるということです。

ですから、大切な顧客情報を扱うような用途では注意が必要です。その場合は、WordPressにこだわらず、目的に合った専用の仕組みを検討することをおすすめします。安さだけで選ぶのは、かえって危険です。

ホームページの費用は、高いのか安いのか

たとえば、50万円という見積もりが出たとします。ホームページに50万円は、高いのか、安いのか。作ったことがなければ、何を基準に判断すればよいか分からないと思います。そんなときは、これだけ考えてみてください。

「いつごろ、その50万円のもとが取れそうか」

たとえば毎月5件の問い合わせがあり、1件あたり5万円の売上につながったとします。すると、2ヶ月ほどでもとが取れる計算になります。2ヶ月でもとが取れるなら、そこまで高いとは感じないのではないでしょうか。つまり、ホームページから毎月どれくらいの問い合わせが見込めるかによって、高い・安いの意味は変わってきます。

もちろん、問い合わせの数を保証してくれるホームページなどありません。だからこそ、問い合わせに至るまでの設計やプラン、どこまでサポートしてくれるのかを、納得いくまで話してみてください。そのうえで「ここなら信用できそうだ」と思える相手を見つけることが、遠回りのようでいちばんの近道です。

わからなくても、それが普通です

ここまで読んで、少し難しく感じたかもしれません。でも、分からなくて当然です。自分のホームページがきちんと働いているかどうかは、普段、自分の画面を眺めているだけでは、なかなか気づきにくいものです。

外から診て、直したほうがよいところだけをお伝えするのが、私の仕事です。一人で抱え込まず、その相談相手として使っていただければと思います。気になることがあれば、下記からご相談ください(相談だけでも構いません)。