jQueryのスライダーをホームページに取り入れる時に注意したいこと

スライド

トップページなどでよく使われるスライド式に自動で画像が切り替わるスライダー。ローテーションバナーやカルーセルと呼ぶこともあります。

スライダーを複数のコンテンツや写真を見せるのに便利で、かっこよくも見えます。
jQueryやWordpressのプラグインも充実しているので、設置もそこまで難しくありません。

しかし「設置が簡単でかっこよく見える」などという理由だけでスライダーを設置するとかえってユーザエクスペリエンスや滞在時間の低下になったりします。

スライダーを設置する時に注意しておいた方がいいポイントをいくつか紹介します。
なおここで紹介するのはある程度共通しているポイントではありますが、もちろん例外もあります。これがベスト!という答えはサイトの目的、目標によって変わってきますので、あくまで参考程度に思ってもらえればと思います。

1, バナーは3〜4枚程度に

ホームページによりますが、トップページに滞在する時間は長くてもせいぜい20秒程度です。ユーザはファーストビューの2秒程度で自分にとって価値のあるページか判断すると言われています。
この限られた時間の中で、バナーを何枚も設置しても、すべて見てもらえるどころか、存在しないも同然である場合がほとんどです。見きれない程のバナーを設置してもクリックもされず、画像の読み込みに無駄に時間を使ってしまうだけになります。

トップページのバナーは新鮮な情報を掲載し、時期が過ぎたら潔く外す方が他のバナーを見ても機会が増えるので外しておきましょう。枚数も3枚程度を目標にしましょう。

2,  サムネイルを付ける

順番が後ろにあるバナーほど、ユーザに見てもらえる確率は低くなります。
特に最後の方など、余程ユーザが興味を持って辛抱強く待ってくれない限り見てももらえないでしょう。
サムネイルがあることで、ユーザが直感的に見たいバナー(情報)を選ぶことが出来ます。
よくバナーの枚数だけがわかるように小さいアイコンだけがついたものもありますが、クリックもしづらく操作性も悪いです。
サムネイルも写真やイラスト、コピーなどを工夫して、ユーザがより直感的に判断できるものにすることで、クリック率アップにつながります。

3, 不快に感じない表示時間に

なるべく多くのバナーを見てもらいたいがために、表示時間を短くし過ぎたり、逆にじっくり読んでもらいたいから表示時間を長くし過ぎたりと、どちらもユーザエクスペリエンスの低下になります。読むのにかかる時間はデザインの可読性や、人によって違うので、これといった秒数で表すことはできません。
マウスオーバでローテーションを停止できたり、ユーザが自分のペースで情報を見ることが出来るようにしてあげましょう。

まとめ

いかがでしょうか。
上記はスライダーを設置することを前提にしていますが、スライダーは必ずしも必要なものではありません。見栄えもするし、情報を多く掲載することが出来ますが、それがかえって不快に感じることもあります。スクリプトを使うのでブラウザによってうまく動かない場合もあります。
ユーザエクスペリエンスを下げないように、よく考えた上でスライダーは設置しましょう。